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Pixivで現代アート爆発した件について。リアルタイムでの推移はTogetterのまとめに詳しいけど、ここにいたるまでの経緯を大雑把に要約すると、


カオス*ラウンジ所属の梅ラボ氏のコラージュ制作が問題視される、所謂「キメこな騒動」が起こる。

ふたば4chanをはじめとする多方面から反発を受けたカオス*ラウンジは、「ネット上にある画像は勝手に使わせてもらう・勝手に使うことについては謝らない*1」「梅ラボ作品がNGなら同人だってNGでしょ*2」と開き直る。

これにより、カオス*ラウンジは、ふたば4chanに留まらず、ネット上で活動している全ての創作者に対して作品の無断使用を実行しうる脅威になる。

twitter上などでこの件に関する議論が進むものの、意味のある対外的アクションをカオス*ラウンジが一切しないため、騒動は鎮火せず。

そんななか、水面下で、匿名コラ職人らが活気付き始める。というのも彼らは元々、どっかのおっさん(身元不明の実在人)の写真のコラージュという許されざる遊びを続けてきた層だったのだが、今回の一件でカオス*ラウンジが「ネット上の画像は自由に使ってよい」という意味の主張をしたため、「(他はともかく、そのような主張をしているカオス*ラウンジは自身にもその主張が適用されることを織り込んでいるはずなのだから)少なくともカオス*ラウンジに関する画像については勝手にコラしても怒られないんだ!許された!」と認識し、カオス*ラウンジのメンバーの写真を使ったコラ画像をものすごい勢いで量産し始めたのである。

それから1ヶ月半ほどが過ぎた先週末、Pixivの運営に対し、2つのアカウントについて規約違反の疑いを問う通報が行なわれる。1つは梅ラボ氏のアカウントであり、他者の著作物を切り貼りしたコラージュが彼の作品として登録されていた。もう1つのアカウントは全く別のユーザのアカウントだが、こちらも同様に他者の著作物を利用していた。

通報の結果、後者のアカウントは停止されたが、梅ラボ氏のアカウントはそのまま残る。もともとPixivカオス*ラウンジと懇意にしていたような経緯があり、これはPixiv運営による特定ユーザへのエコヒイキなのではないかと疑われ、ユーザの反発を買う。

ユーザの反発を嫌ったのか、停止されていたアカウントが復活する。

アカウント復活の報を知ったコラ職人たちは「Pixivコラージュ作品を登録していいんだ!許された!」と認識し、これまで作り貯めてきた、カオス*ラウンジメンバーの写真のコラを、次々とPixivに登録し始める。これらの画像には「現代アート」のタグが付く。

現代アートタグが付いた画像が短期間のうちに大量に登録されたことから、現代アートタグの閲覧数が急上昇するなど、Pixivで現代アート大爆発。

Pixiv運営が現代アートタグの百科事典ページを無効化し、登録された作品をどんどん削除し始める。削除基準は不明。巻き添えで削除される人も出た模様。

ここへきて、カオス*ラウンジの幹部である藤城嘘氏が「自分の肖像権を侵害されるのは不快だから削除依頼を出してる」とか言い出す。自分達も他人の写真使って作品を作ってるのにね。


ここで重要なポイントを指摘しておくと

  • コラ職人たちの多くは、おそらくカオス*ラウンジへの悪意でもって行動しているわけではない。
    • そもそもどっかのおっさんの画像を弄って楽しむのを数年来続けてきたような連中なので、今回たまたまカオス*ラウンジメンバー写真という「許された」素材を手に入れPixivという「許された」遊び場を手に入れたことで、その許された範囲内で楽しんでいるだけである。
  • 「許されてなんかないだろ」という批判は当然ありうるが、そういった批判はそっくりそのままカオス*ラウンジPixivにも突き刺さる。

何が原因だったかと言えば、「ネット上の画像は勝手に使っていい」などと主張するべきではなかったし、コラージュを登録しているアカウントはたとえ懇意のユーザだろうと停止すべきだった、ということに尽きるでしょう。

どう見ても自業自得。

*1:でもディズニーとか権利の強いとこに突貫するのではなく、泣き寝入りしそうなネットコミュニティを狙うんだね?

*2:他人の著作物の直接的な切り貼りであるコラージュと、ゼロから描き起こしている二次創作同人を同列視するのは、意図的なら悪質だし、無自覚ならアホである。それどころか「俺らの活動によって、コソコソやってる同人のようなものをおおっぴらに認めさせることができるんだ」などと主張するに至っては、同人文化の今までの歴史を一顧だにしない不遜な態度が露わになっている。

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2011-07-19 - Fenestrate Halfpace